yocoshicaのブログ

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推しグループの初ナゴヤドームライブまでをなぜか毎日カウントダウンしているブログでした

モノローグMVの好きなとこ10こ言う


タイトル通りの記事です!!

1ヶ月前に平松賢人作品展『Y』にて突如として公開されたミュージックビデオ。撮影したのは当ブログの推し人間ことボイメン平松賢人さんです。

作品展は盛況のうちに終了し、MV動画もYoutubeにアップロードされました。ありがたや〜〜!

本記事は1ヶ月経ってようやく正気で見られるようになってきたこのMVについて、好きなところをだらだらと挙げていくだけのブログです。よろしくお願いします!

※記事内にはわかりやすさを重視して引用の要件を満たしながらスクリーンショットを掲載していますが、全編見てこその映像作品なのでぜひYoutubeで動画をご覧ください!

 

1.キャスティング

ひとつめ、まず、キャスティングから!

そもそもめちゃくちゃ大事なことを言い逃してたんですがこの曲はボイメンの緑色担当・吉原雅斗さんのソロ曲でして、もちろん映像内にも吉原さんが登場しています。

モノローグ

モノローグ

(ジャケ写も平松さん撮影です。多才!)

それに加えて、撮影当時卒業が決まっていたボイメン(4月現在では「元・ボイメン」)の勇翔さんが俳優として登場していて、なんと外部からもヒロインとして江嶋綾恵梨さんがキャスティングされています。ほ、、本格的な、恋愛ものの、MVだ!!すごい!大人が動いている!!!というか平松さんがすっかり大人の作家…なんだ……!!

追加で言うと作品展が名古屋のソニーストアさんで開催されたので、SONYさんの機材を使って4Kで撮影されています。ガチだ……。

 

2.オレンジの記憶


そんなガチ機材で撮影された映像はもちろん全体的に美しいんですが、なかでもシーンごとに変わる画面の色が印象的だな〜と初見のときに思いました。

MVの前半は、おそらく曲の主人公の目線で、勇翔さんが演じる恋人との日常が映し出されるんですが。

この、柔らかい部屋の照明とか、ロウソクの炎、キャラメルポップコーン。それらがぜんぶ暖色のオレンジ色に包まれていて、主人公にとってのあたたかい記憶なんだろうな〜というのが視覚で伝わってくるところ!

セピアほど色褪せてなくて現実ほど鮮やかでもない夕焼け色からにじみ出る、体温くらいの温度感が、じんわりと涙腺にくるのです。

 

3.記憶を燃やす花火


そういう「愛しさの象徴」みたいだった想い出のオレンジ色が、MVの後半では花火の炎として弾けて燃えていくという趣向になっておりまして、、

うう、、火を点けた途端に終わりまでのカウントダウンが始まる花火、その光が暗い夜のなかに灯っている光景……というのが、過去形で愛を語る歌詞と重なって、映像が美しいことにも後押しされてお腹を重ために殴られたみたいにぐうう…となります。

またこの花火のシーンの江嶋さんがすごく可愛くて! だからこそ、燃え尽きる瞬間を見つめるときのギャップのある表情が、このモノローグっていう曲を歌うときの吉原さんを彷彿ともさせて、何重にも感情が揺さぶられることになる!

 

4.重なる横顔


……そうなんです、江嶋さん、とても綺麗な女性なんですが、このMVのなかで見るとなぜか吉原さんと重なって見えるときがあります。

なんでだろう…?て考えたら、おふたりとも横顔が印象的で、伏し目がちな表情もあいまって重なって見えるのかな〜と。吉原さんは184センチあるでっかい男性なんですが、MVのなかではメイクもあって中性的にも見えて、主人公の代弁者としての存在感があります。

キャストが男性2人、女性1人の構図なのに、5分の映像のなかでストーリーが混線せずに頭に入ってくるのは、勇翔さんと吉原さんが全く違う男性像を表現してるからなのかなあと思います。役者も構成も上手いんだ!


5.シーンの切り替わり


構成の話が出たので続けるんですが、このMV、じっくり見ると結構シーンの切り替えが激しいです。で、その切り替えが美しい……!

とくにサビ前の音の盛り上がりに合わせて映像が華やぐのが良くて……。 行儀が悪いオタクはYouTubeを0.25倍速にして見てしまい、それでも1フレームずつ全部がきれいで……。

は〜〜きれい。
(余談ですがこのブログ書くにあたってめちゃくちゃコマ送りで見たんですが、吉原さんが本当にどこで止めても全部美しくて驚愕しました)

雪・夜・都会……の無彩色な現実から花火のシーンに移るときに、紫とかピンクとかの夢みたいな色が混ざってくるこの演出力、しびれますな〜〜〜!

展示のときはばかでかインチの4Kブラビアでこの映像が流れてたので、全身で色の波を浴びられたのも得難い経験でした。SONY様ありがとうございます……!

 

6.雪の使い方


シーンの切り替えといえば1サビ前のこの、雪が舞って入れ替わるところも大変美しくてですね…。

なんか撮影の日に雪が降ったのは偶然で、たまたま東京に大雪が降った日だったのでこの映像になったらしいんですけど、それにしては雪が効果的すぎる。

ラストシーンも、雪の積もった傘が夜の道路に主人公を白く浮かび上がらせるフレームとして機能してて、これが偶然だとしたら天気の神様に愛されているな〜と思います。愛されてるんだろうな…。


7.逆光で欠ける輪郭


天候は偶然だったにしても光の入れ方は意図的だろう!ということでそっちの好きシーンも。

卒業展示の写真の方にも印象的な太陽フレアの写真があったんですけど、平松さんの撮る強い逆光の画には印象に残るものがいくつもありまして。

これはもしかしたら長年スポットライトの中で暮らしてきた人の視点なのかもしれないな〜と思うんですが、目の眩むような光が記憶に色濃く焼き付くことを、実感としてたくさん体験してきた人の撮る映像だと思うとちょっと合点がいくというか。

そのうえで、光と共に視覚に収まったとき、光に輪郭が溶けたとしても彼らならその強い光源に負けないという被写体への信頼感も感じたりもします。ペンライトとかステージの照明が表す、願いとか憧憬とかそういう強い感情を、画面としてコントロールできるカメラマンは強いなー!と思うわけです。

 

8.夜のバリエーション


光を自在に扱ったかと思えば闇の描き方もなんというかこうセクシーでして!

歌詞の最初と最後に「眠る」という言葉が出てくるので、時間帯はなんとなく夜なんだろうな〜という気持ちで聴いていた曲なんですが、MVにはいろんな見せ方の「夜」が出てきます。

濡れた地面に反射する信号の生々しい光とか、ダイナミックなビルの夜景、音が吸い込まれそうな雪道。勇翔さんの出てくるシーンもアフター5から始まって夜の時間帯の出来事を描いているように見えるし、花火ももちろん夜の出来事でしょう!

色や構図の見せ方も色々なのに、夜のもつ静けさや終わりをはらんでいる感じが保たれ続けているのがすごいなと思っており……。それでいて、闇の深さではなくて闇に灯る光の方に目が行くのが撮影者としての曲の解釈だったりするのかなあと思ったりしました。うーん、好きだ…!


9.幸せの描き方


曲の解釈の話が出たので続けます!
平松さんの制作物を見ていて、幸せを描くことに恐れがないよな〜といつも思います。

自分のなかの、きれいなもの、幸せなもの、愛しいものを表現して人に見せるって勇気がいることだと思っていて、このノローグという苦しい、切ない、狂おしいような楽曲を聴いて、こんなにも幸せの分量の多いMVができあがるのが、平松さんという映像作家さんの個性なんじゃないかなあと思っています。

心の内側で大事にしている感情や、柔らかい記憶であるほど、写真や映像みたいに目に見えるものとして出力するのは怖さを伴うと自分は感じるので。

なので、「もう全部嫌いになれたら どんなにいいでしょう」とまで歌われる関係性の真ん中に、正面からの笑顔や、飾りのないショートケーキを2つぽつんと置いてしまえる感じ。これはもう自分には絶対に、逆立ちしてもできない素直な幸せの表現だからこそ憧れるのです!

人と比べたり評価できるものになってしまうのを怖がらず、自分の価値観が誰かの批評にさらされることを受け入れられる強さが、表現者として格好良いな〜と思っています。

 

10.別れへの向き合い方


ラストなってしまった!もう?! あっというますぎる!

最後にこのMVが、勇翔さんという盟友の卒業展示で公開されたということについて、少し視点を飛ばしてみることも許されたいな〜と思って書いてみます。

このモノローグという曲は、『「好き」だなんて言えないほど「愛してた」』という歌詞から読み取れるように、大事な人と一緒にいられないこと・別れを扱っている楽曲だと解釈しています。

MV内に象徴的に出てくる花瓶が倒れるシーン、自分が見た感想なので実際がどうかわからないんですけど、この花瓶に刺さってるのってドライフラワーなのかなと初見では思っていて、なのに倒れたときに水がこぼれるのは、乾いた関係に水をやっていたことの比喩なのかなあと考えていました。

ただもうひとつ、それよりも自分に響いたことがあって、それは倒れたグラスが割れないこと。歌詞のなかの2人はおそらく戻ることのない関係性なので、意味合い的には粉々に割れても良いと思うんですけど。グラスが倒れて外に流れ出す水の動きは別れが破壊ではなくて状態変化のひとつとして描かれているようにも見えて、わずかな希望を見出すことすらできるその描写に、悲しみを抱えながら、それでも救われるな〜と思いながら見ていました。

 

前項の幸せの描写の話にも通じるんですが、この歌詞、この曲、あの歌い方から、ほのかな明るさを内包した映像が仕上がってきたことが、個人的にはMVを見たときのいちばんの驚きで、好きだな〜と思うポイントでした。

 

 

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おわりに


以上!駆け足で10こずららら〜〜と述べてきましたが、実際動画をみると人それぞれ、まだまだいろんな感想が溢れてくると思うので、ぜひYoutubeでMVを見て、曲の魅力と映像の威力を浴びてもらえたらと!思います!

とくにこのブログは完全に平松推しの視点なので、吉原推しさんの見た感想とかもめちゃ聞きたい……論文お待ちしております……。

ライブだと次モノローグ確定チャンスは5/8のSHAKE東京かな? 5/19には名古屋で平松さん吉原さんのツーマンライブもあります。

MVとはまた違う生歌唱を浴びたりして味がしなくなるまでひとさまのソロ曲を噛みしめていければと思っておりますので、奇特なお仲間の方がもしいらっしゃったら、引き続きお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます!

 

 

 

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記事内のスクリーンショット引用元:吉原雅斗-「モノローグ」Music Video - YouTube

 

 

ボイメンというグループ、もしかしたら第2章に入ったかもしれない

 

シャンシャンシャンシャン…(鈴の音)
シャンシャン…(パンダの名前)
メリーーー クリスマス!!!12月25日がやってまいりました!

主催しておりますアドベントカレンダーも最終日を迎えまして、書き手読み手としてご参加いただいた皆さま本当にありがとうございました。

各記事は上に貼ったAdventarのページから辿れるほか、一部ページが更新できていない方も可能な限り当方のX(Twitter)でリポストしております。お気に入りや共感した記事を呟いたりRPしたりしていただけると著者の皆さまへのクリスマスプレゼントになるかと思うので、よければぜひお願いいたします!

 

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と、ここまでを年の瀬メリクリご挨拶としまして、今年のテーマ「#今、BOYS AND MENを好きなワケ」の最終更新として、自分の記事を書いていこうかと思います。うう…どうして最終日を担当することにしてしまったんだ……

し〜〜かしながら今のボイメンさん界隈の空気からして、やっぱりヴーカ( ※3月リリースの新曲『ヴーカ・ヴーカ〜恋の筋肉〜』のこと)の話になってしまうなあ〜!というのがまず出てくる感覚でして。当アドカレも12月初旬の段階では参加枠がそこそこ空いていたのですが、ヴーカの発表と音源公開の流れであれよあれよと全枠を埋めていただきまして、新曲のチカラってすげー!としみじみ実感しているここ1ヶ月です。


自分としましても前回の記事を書いた段階では「新曲出るよ〜」の告知を見ただけの状態だったので、タイトルの「(これは…)」感のみの勢いで執筆したのですが、あれからラジオで音源が解禁になり、配信でも購入し、先日はリリースイベントでパフォーマンスも見てきました! そうやってひととおりのヴーカを浴びた今、率直に「ボイメンさん、第2章に入ったかも?」と思っています。

なので今回の記事は、自分がヴーカを聴いてオオ〜と思った理由を掘り下げることで、今のボイメンが好きな理由を分解してみよう!という内容になっております。

 

一旦CMです


■見てわかるヴーカの特殊性

さてさて『ヴーカ・ヴーカ〜恋の筋肉〜』、皆さまもうお聴きになられたでしょうか?
まだの方は一旦↑の30秒CMだけでも、このブログを開いた以上仕方ないことだと諦めて再生してください。

……ありがたくも再生してくださった神のような方は今、30秒の大半を意味が分からない時間として過ごされたかと思うのですが、いや〜、サビの「ヴー♪ カ ヴー♪ カ ヴカ♪ヴカ♪ぶーん♪」のところ、サビなのに一切意味を汲み取れない音の羅列ですごいですよね。一応VUCAはスワヒリ語でなんかいい感じの意味があるらしいんですが、スワヒリ文化圏以外ではただただ意味不明なので勇気を感じます。

こんな風に、30秒でも一撃でわかる「何だこれ」を投げつけてくるところ。これは以前からのボイメンの得意分野だと思っています。しかしこの曲、何度か聴いてみるうちにだんだん、今までとは違うかも……?という感想が浮かんでくるのです。

なのでちょっと今度はフルのMV(ダンスバージョン)を貼るので見ていただいて良いでしょうか。視聴依頼がドアの隙間に足ねじ込む感じのやりくちですみません……

えーと、まあ3分あるので最初のかっこいい辻本さん〜勇翔くんを中心とした儀式辺りまで見ていただけたら御の字かなと思ってはいるのですが、一旦最後まで見て下さったと仮定して続けますね。あの、おわかりいただけたでしょうか。

こ……この曲、妙に……仕上がってるんですね。


変なのは変なんですけど、歌担当組が惜しげもなく歌唱力をぶつけ、お顔の造形にパワーのある組が視線をかっ攫い、アクロバットやダンス、高音低音、全員が全員得意分野で勝負を仕掛けてきているのがこの楽曲だと感じています。

MVの出だしのカットは主演俳優から主演俳優のリレーで、歌い出しはソロ歌手からソロ歌手のリレーです。とっても贅沢だ!

 

■ヤンキー路線の薄れ

それからもう1つ。この曲はよくよく聴いてみると、ほぼ「ヤンキー要素」がないです。いやまあよく聴いたところで何言ってるかあんまわかんないんですけど……なんか恋の筋肉を鍛えるぞ!という、どっちかというとヤンキーとは対極の、健康的なバカの歌になっています。強いてあげるなら袖引きちぎり学ラン(袖を引きちぎるな)がヤンキー要素ですが、袖を引きちぎったせいでどっちかというと北斗の拳になってしまっているのでノーカウントにしても良いでしょう。なのにすごくボイメンらしいな〜!という感想を持つ人が多い、不思議な曲でもあります。

その不思議を紐解くためにちょっとだけ過去を絡めた話をするのですが、これまでボイメンのパブリックイメージは「ヤンチャそうな若者たちが学ランを着て、元気の出るアツい曲を歌う」という感じだったかな〜と思っています。ちょうどYAMATO☆Dancingから威風堂々あたりの、レコ大や武道館をまっしぐらに駆け上がっていた時期の印象が周りには強そう。

そういう、持たざる者たちのハングリーさ、恵まれた東京へのアンチテーゼ、ギラついた格好良さ……そんな風な印象を確立するに至った経緯を考えたときに、さすがにまあテーマカラー金と銀の影響を無視することはできないかなあと思ってまして。
お名前を出すと水野勝さん・田中俊介さんという、特別な色をあてがわれた双璧の存在が、チームのイメージにとって過去、とても大きい意味を持っていたことを覚えています。

 

すでにご卒業・ご活躍されているお二人なのであまり長々と書くことはしないんですが、つまり今まで積み上げてきた「ヤンキー」という大きな印象を築き、背負ってこられたお二人が、ご存知のとおり今のボイメンにはいません

そんなこともあってなのか、2022年に勝さんがご卒業されてから、一度ボイメンは真っ白になりました。
真っ白の学ランで、青空の下で、ヤンキーのヤの字もない、そのときに歌える曲を歌ってました。
それが今から1年前に出た楽曲、『FINE!!!』です。

 

■真っ白からの再出発

超FINE、ふわふわしてましたね〜。

1年前にこの曲が出たときにも自分はブログを書いたのですが、こんなことを言ってました。

私はオラどけなボイメンを好きになって、それを見ながら好きを深めてきたので寂しいし、全然違うグループになったなあと感じているのですが、そりゃそうなのです。メンバーが変わっても同じグループでいられるほど、1人1人の色の薄いグループではなかったんだから!

うーん、未練がすごい!

でも正直な気持ちでした。水野勝さんと、知名度として看板でもあった小林豊さんを一度に失ったあとだったので、振り返って思い返しても、進行方向をわかっていた人なんて誰もいなかったんじゃないかなあと思うような時期でした。


残った現メンバーである6人の皆さんはこの曲前後から、真っ白い学ランを再びそれぞれのカラーで染め上げるように、個人の活動を加速させていきます。ソロ現場も増えて、各メンバーの個人配信も軌道に乗り、そんな日々をを過ごしたあとで、1年3ヶ月ぶりに出るシングルが……そう、ヴーカなのです。……ここからいきなりヴーカ?!?!  真っ白だったグループにいきなり、何のジャンルかもよくわからない、極彩色のサウンドが降り注いでいるのが今です。

お、思ってたよりも、すごい、濃い色をつかまえてきたなあ?!

 

■それぞれが持ち寄ったもの

そうやって考えるとヴーカという曲、メンバーの得意や、努力や、魅力や、経験がいっぱいいっぱい詰め込まれていて、見ていてじわじわと嬉しくなります。

外部の舞台やミュージカルで揉まれ、圧倒的なステージ映えを手に入れた吉原さんは、この曲に重厚感と華やかさ、どこまでも届く力強い声をもたらしてくれました。

誰よりもソロのステージに立ち続けた平松さんが連れてきた、一音で人を惹き付ける冒頭の声と軽やかなダンスはこの曲の明らかな武器です。

ずっとこのグループのパフォーマンスを引っ張ってきた二人が、ボイメンのシングル表題曲を「やたら歌の上手い」曲にしてくれた! これはすごく、すごく嬉しいことです。

 

同じように、野球のお仕事を自力でがっちり掴みながら演技のお仕事も開花しつつある辻本さんは、ガッツと身体能力、それからMV冒頭にも代表される、人の目を惹き付ける求心力をパフォーマンスに加えています。

目を惹くといえば主演映画を重ねてますます画面内での存在感を増した勇翔くんもそうで、その立ち姿と表情ひとつで、ビジュアルと世界観に謎の納得感を与えることに完全に成功してしまっている。
目で楽しい、飽きさせない、「やたら見てしまう」MVがやってきました。

 

そんな楽曲とMVを届ける力を持っているのが、頼もしすぎる外交官の存在です。

情報番組にすっかり定位置を確保しておしゃべりパワーアップに余念がない本田くんは、ホームでもアウェーでもいつでもどこでも安定した出力でその場のトークを「ボイメン」にして、老若男女に「ヴーカ」を刷り込むことができるプロ中のプロです。

アサヒビールさん等企業案件を自分の腕でガンガンにぶんまわしているタムさんは、距離の近さとサービス精神を武器にして、ライブ会場の「あなた1人」の心を動かすことに誰よりも長けています。目の前の人との関係値を完璧に測る経験値から放たれたヴーカの、嫌味のないインパクトたるや。
やたら頭から離れない」パフォーマンスの成果は、対バンのあとのSNSを見れば如実に現れている!

 

もちろん、全員が歌えて踊れて格好良くて、喋れて演技も握手もできるキャリアの長いグループです。MVでもライブでもきっちり全員が輝いていることを前提として、それぞれが個々に磨いた特殊な技術を持ち寄った結果、中身のぎっしり詰まった、アウェーでもどこでもやっていける、今のBOYS AND MENそのものみたいな曲ができあがったというのが、私のヴーカの感想なのです。

 

■「持たざる者」とのお別れ

こうなってくるともう、「持たざる者たちのハングリーさ」とか言ってる場合じゃありません。彼らはたくさんのものを……それが通常ボーイズグループに必要かどうかはともかくとして、とにかく個性と実力を自分の力で獲得してきました。それでいて、色々なものを持っているのにまだハングリーな自称雑草集団は、まだ誰も通っていない、道なき道を切り拓くことを楽しんでいるようにも見えます。


だって正直なところ、もう彼らはボイメンというグループがなくてもたぶんやっていけるのです。それなのに「ボイメン」という、めちゃくちゃカロリーが必要で、奇妙で、変で、愛おしいあの活動を、何故だか続けてくれているのです。


12月末の野外ステージに袖を引きちぎった学ランで現れることを「ボイメンだな〜」とわはわは思えるのは、彼らが何も持っていない人たちではなくて、持っているものを分けてもらえていると思える安心感なのかなとも思います。

実践で鍛えた筋肉は、強いんだ!

 


そういうわけなので経験と技術と、あと恋の筋肉とかいうものを身につけたらしいボイメンの皆さんが、早く世間に見つからないかな〜!とオタクは今日も思っています。楽曲自体がバズを意識したエンタメソングでもあるので、最近友達と会うたびに、「ヴーカ、どうやったらバズるんだろ〜〜」と言っています。

たぶんバズりたい!と思っているオタクがバズれることはないと思うので、とにもかくにも楽しいことを全力で楽しんで、それを見て寄ってきてくれたり、面白がってくれる人をこう……バクッと……食虫植物のように……取り込んでいくことぐらいしかできないと思っていて……この文章を今読んでいるそこのあなた、ぜひその……ヴーカを踊ったり……してください!!(?!)
部屋で1人で踊ると本当に何をやっているんだろう…という気持ちになるので、できたらリリイベとかを見るのも楽しいんじゃないかと思います。

 

ここでまた宣伝です

2月11日に東京(ららぽーと豊洲)、3月9日に大阪(セブンパーク天美)、愛知は赤池アスナルでリリースイベントがあります。風邪とかひかなかったらフルメンバーがいて、確定ヴーカチャンスです!
ボイメンにしては珍しく予定がだいぶ早くに出たので、今、今です!手帳に書き込んでください。初見さんもお久しぶりの方も皆々様、お待ちしております!

 

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いつもの癖で最終的に粘り強い宣伝をしてしまいましたが、こんな感じで相変わらずボイメンというグループを、変だな〜おもしろいな〜と思いながら応援しているのがこのブログです。タイトルに「第2章」とか書いたのですが、正直今が何章目なのかなんて全然わかっておらず、でも明らかに、何となく、新しい1歩が動き始めたな!という感覚があります。

 

これからのヴーカとこれからのボイメンに結構ちゃんと期待していて、楽しい未来になるように、祈ったり踊ったりする年末を過ごすつもりです。これを読んでくださっている方も、よかったら一緒に踊ったり笑ったり、MVをしゃーなし見たりしてもらえたら嬉しいです。


それではメリークリスマス、良いお年を!

 

 

このブログは #今、BOYS AND MENを好きなワケの参加記事でした。

『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』(『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』…?!) #今BOYSANDMENを好きなワケ

 

こ〜んに〜ちは〜!(両手を前に突き出して振る動き)

主催しておりますボイオタアドカレ5日目です!

この企画の募集を開始する際に「日程に空きが出たら自分が書きます…」と言っていて、内心20日分くらい担当する覚悟をキメていたのですが、おかげさまで6日程度で収まりそうなうちの1日目です。
参加表明いただいた皆様ありがとうございます…めちゃくちゃ助かっております… 今からでも間に合うので記事を書きたい方はよろしくお願いします!!

(公開後追記 : おかげさまで全部埋まりました!!!!ありがとうございます…!!!)

 

というわけで複数記事を更新できる強みを存分に活かして書いていこうと思うのですが、話題を絞らなくても良いことの利点として時事ネタが使えるんですね。そしてとってもとってもとってもタイムリーなお話が……あもうサムネとか見えてますよね……

そう、昨夜ボイメンさんたちから、緊急生配信がありました。

新曲だ〜〜〜!!(両手を上に掲げて部屋を走り回る動き)

生配信の内容は、来年の3月、前作から1年3ヶ月ぶり?とかに、新曲が出るよ〜という告知でした。

タイトルは、

『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』

とのこと。

公式サイトによると

ヴーカ(Vuka)はスワヒリ語で越えろ!とか立ち上がれ、起きろという意味

らしいのですが、まあ…なんか……ボイメンっぽいですね。ボイメンっぽいです!

ボイメンさんたちは最近自分たちの楽曲に対して、J-POPでもK-POPでもないN-POP(名古屋ポップ)とかいう、名古屋を代表することに躊躇がない呼称を使ったりされるのですが、当ブログでは名古屋のさまざまなアーティストファンの皆様を敵にまわしたくないためB-POPとでも呼ぼうと思います。

そんなバカポ……ボイメンポップな新曲が出ること。これが結構、自分にとって今回のアドベントカレンダーのテーマである「#今、BOYS AND MENを好きなワケ」につながるな〜と思いながらこの記事を書き始めました。

 

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少し前の記事でも書いたのですが、ボイメンさんたちは前シングルから楽曲をインディーズでリリースしています。個人のソロとかも同じなので、たぶん今回も、新曲発売の発表の仕方からたぶんメジャーレーベルが関わってないんじゃないかな〜という空気を感じています。あと『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』だからさ……やっぱ会社をまたいだ会議とかでさ、ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~をリリースしましょう!!みたいな……そういうのって……なさそうだし……(あったら本当にすみません…)

 

まあ冗談みたいに書いたのですが、レーベルがメジャーじゃなくなること、アリーナツアーが中止になったこと、大事なメンバーが減ったこと、エトセトラエトセトラ、コロナ禍のこの何年かで失ったものがたくさんあったことはまだ記憶に新しいです。それは悔しかったり寂しかったりする出来事だったのですが、同時に、降ろすことができた荷物もまた多いのかもしれないな〜と思うようにもなっています。

 

==

 

ボイメンさんがメジャー街道を駆け上がっていくなかで、どのシングルのリリース時にもまず、タイアップとか、企画とか、錚々たる制作陣とか、たくさんの「話題性」が強調されてきました。色んな人が色んなギフトをBOYS AND MENに渡してくださった、それは紛れもなく愛情で、ありがたくて、ファンにとってもものすごく勇気の出ることでした! ……ただときどき、たくさんの大きな意図によって、私たちの知っているボイメンが薄っすらとしか見えなくなってしまったように感じることもありました。

 

重ねて言いますがタイアップも、企画も、錚々たる制作陣も、グループを売るための愛で、戦略なのです! あった方が良いに決まっている! それを念頭においたうえで今回、『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』という曲を……いや何なんだよ『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』って…… こういう、いかにもボイメンとボイメンオタクが好きそうな曲が、1年3ヶ月ぶりのシングル表題曲として持ってこられたという事実を嬉しく思っています。

 

 

 


これらのポストは新曲についての匂わせだというのがファンの間では通説になっているのでそのまま信じて書くのですが、シングル曲に対して、外側の話題性の部分ではない「楽曲そのもの」に対してこんなにテンションの上がっているメンバーは随分貴重な気がしています。

 

それが『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』であるというのが、……えっこの熱いやりとり『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』に対してだったんだ……「ボイメン」を好きな自分からすると嬉しいのです。ボイメンらしい曲を、ボイメンが好きだと言っている。つまりそれは、ボイメンがボイメンを好きでいてくれることと同義に思います。深夜のラジオでも個人の配信でも300人キャパのシアターの中でもなく、外に出て武器として戦う武器として「ボイメンらしさ」が選ばれたとしたら、こんなに嬉しいことはないです。ボイメンさんたちが堂々と自信を持って、私たちの大好きな「ボイメン」を楽しんでいる姿を、ずっと見たかった!

 

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新曲が解禁されたらリリイベが始まるし、たぶんバズ企画とか、色々な仕掛けがたくさん出てくると思います。まだ聴いてもないので蓋を開けてみたらめちゃくちゃしっとりしたラブバラードの可能性もあり(『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』が…?)油断は禁物ですが、自分の好みの楽曲だといいな〜!とドキドキワクワクしています。 好きな楽曲を、愛して、楽しんで、それが結果的に応援につながったらいいな〜という気持ちで今はいます。

 

というわけで12月5日時点のわたしが #今、BOYS AND MENを好きなワケ は、「ボイメンがボイメンを好きでいてくれるから」という言葉でまとまりそうです。『ヴーカ・ヴーカ~恋の筋肉~』なんて曲を見つけてこられるグループの、どこを嫌いになれっていうんだ。

たくさんたくさん失った、だからこそ純度の高いボイメンの、これからの快進撃に期待しています!

 

 

 

【告知】3年ぶりにアドベントカレンダーやります

 

とつぜん寒くなった日本やその他の地域にお住まいの皆様、ご無沙汰しております!
11月も半ばが近づいてきており、お久しぶりの企画の告知をしにまいりました。ボイメンオタクによるアドベントカレンダーです。

アドベントカレンダー - Wikipedia

アドベントカレンダー (Advent calendar) は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。待降節の期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる

インターネット上などで、12月の1日から25日までに、特定のテーマに沿って毎日ブログなどに記事を投稿していくという企画がある。元々のアドベントカレンダーになぞらえて、この企画もアドベントカレンダーと呼ばれている

以前からこのブログを見てくださっている方はもしかしたら記憶にあるかもしれないのですが、2019年と2020年にも同じ企画を開催しておりました。

12月の1日〜25日にかけて、毎日誰かしらが記事をアップするよ〜という企画です。

今年のテーマは「#今、BOYS AND MENを好きなワケ」にしました。

今、BOYS AND MENを好きなワケ

いくつか候補のあったテーマのなかから、どうしてこれを選んだのか……というのをどこにも書いていなかったため、せっかくなのでこのブログに残しておこうかなと思います!

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1.6人体制になって1年半経つから

去年の5月末にリーダーが脱退し、ボイメンというグループが今の6人になってそろそろ1年半になります。色々とありましたね〜。

決して小さくはなかったステージ上の変化を、咀嚼して、飲み込んで、ようやく違和感が少なくなってきた、というファンの方も多いのではないかなあと思っています。

思い返せばここ数年グループのメンバーの数は流動的で、誰かがお休みしていたり、脱退という大きな決断があったり、1年半以上固定のメンバーで活動している姿なんて久しぶりに見るのです!

相当やんちゃな色々があったけれど、今すこしだけ安心して彼らを見られているこのタイミングで、色々なファンの皆さんの「好き」を見てみたいと思いました。

2.ソロ現場が増えたから

グループが安定している理由の1つに、ソロ現場の多さがあるのかなあと思っています。

ここ数年は本当に個々のメンバーが活動的で、今これを書いている週末だけ考えてもつーじーはドラゴンズトークショーに出ているし、吉原さんは1人で韓国のファンミーティングに行っているし、勇翔くんは出演映画のお仕事、平松さんはソロ歌手としてのイベントをしています。本田くんも田村さんも、それぞれの得意分野が着々とお仕事に繋がっていて、ソロでのイベントがたくさんあります。

それはとってもとってもとっても!嬉しいことなのですが、メンバーのご活躍と共にオタクの現場が散り散りになるのは、少しだけ寂しい気持ちを呼び起こすことでもあります。あと単純に、推し以外のメンバーのお仕事情報に疎くなってしまいがち。

なので、今年各々のファンの視点で見た現場や、推しや、グループのことを、25本の記事を通して知れたら嬉しいなあと考えたのです。

 

3.何かが起こりそうだから

ボイメンさんは去年の12月以来1年ほど新曲のリリースがないのですが、先日無告知で公式サイトのアーティスト写真が変わっていたことで界隈がざわつきました。

そのうえ何やらレコーディングを…したのか…?MVを……撮ったのか……?というような雰囲気がメンバーのSNSから漂っていて、どうもそろそろ何かが起こりそうな予感がしています。

新曲なのか、ライブなのか、もしかしたら何もないのか、今は全然わかりませんが、近いうちに大きな山がまた来るのなら、「ボイメン界隈」が盛り上がっている光景は、少なくとも外から見てマイナスにはならないんじゃないかなあと思っています。

推したちがおこした火を大きな炎にするための、薪のひとつがファンの声だと思っています。愛情には熱量があるので、メラメラでも、ぽかぽかでも、それぞれが持つ体温で、グループのまわりの温度がちょっとだけでも上がればいいなあと、思っていたりします。

 

===

 

という感じでテーマを決めたのですが、さて開催してみようかな、の理由はとにもかくにも「自分が読みたい!!!!」という大変強い意志でございます。オタクのブログには栄養があるからねえ!!!!!

おかげさまで11月12日現在、コロナ期間中に好きになられた方から10年選手の大先輩まで、色々な方にエントリーいただいています。

あと10枠ほどは空いているので、もしご興味がある方がいらっしゃったら↓のリンクをタップして、一緒に12月を楽しく迎えてくださると嬉しいです!

 

 

 

 

 

はじめようよ あの頃追いかけた夢もう一度(ボイメンのツアー初日の感想走り書き)

 

うわ〜〜〜いろいろなことを思った!!!いろいろなことを思いました!!!


あどうもどうもこんにちは名古屋のBOYS AND MEN略してボイメンのオタクをやっています。ボイメンのオタクと申します。昨日はボイメンの東海3県ツアーの名古屋公演に行ってきました。

 

まず、3公演あるツアーの初日Zepp名古屋だった!

 

そして、久しぶりの声出し解禁の大きい現場だった!

 

「声ちゃんと出るかな〜」とか言いながらキャッキャと2階席に座ったんですが、メンバーが出てきた瞬間まじでほんとに秒でとんでもない悲鳴を上げたし、会場のあっちこっちからありえんような悲鳴が聞こえた。キャーとかじゃない、ギャーとか、イィィィィイみたいなやつ! 目から直接声が出たので、後追いで脳が「あ、自分の喉、生きてたんだ」と思った。コロナが明けました。明けましておめでとうございます!

なんでそんなことになったかというのを説明したいのですが、そのときのメンバーの格好が↓のツイートの2枚目にある白いコートなので、一旦見てもらっても良いでしょうか。

見てくださってありがとうございます!
このかっこいい白のロングコートがどうしてボイメン界隈で異常悲鳴空間をつくりだしてしまうのかというと、2015年に日本ガイシホールで行われた1万人ライブ(以降ガイシと呼びます)の衣装だからです。ボイメンの歴史を語るときに絶対に出てくる伝説のようなライブで、そのオープニングの衣装が、この白いコートでした。

 

ブログの冒頭からいきなり自分語りをするんですが、私はそのガイシの直後にボイメンを知って、行けなかったガイシのDVDを何回も何回も見て、その空間に憧れて、ボイメンのことをどんどん好きになった世代なのです。だから、ほんとに、もうなんか、青春時代の憧れの人が突然タイムスリップして現れたみたいな気持ちだった!それで、いろんな感情がいっぱいいっぱいいっぱいになりました。

あまりにいっぱいいっぱいになったので、ライブを終えて友達と名古屋駅で打ち上げをして、新幹線組を見送って、夜行バス組を見送って、それでも足りなくて家までもつれこんで始発まで喋って、ちょっと寝たんだけど3時間して目が覚めて久しぶりにブログに書いています。

 

= = = =

 

先に大枠の話をするんですが、このツアーは3公演あって、1公演目にあたる昨日というのは実は先ほど述べた白コートだけではなく、2015年のガイシライブの衣装やセトリを8年越しにセルフカバーしたような構成のライブでした。

話ぶりから察するに、2公演目の岐阜では2017年の武道館。そして3公演目の三重で2019年のナゴヤドームをテーマにするっぽい。なんか平然と言ってたけど1つのライブに対する手間がツアーのそれじゃなさすぎるよね?何を考えているんだ?? 

 

そんで今日Zeppに集った人は、ガイシを支えた人たち、ガイシに憧れた人たち、武道館やナゴヤドームでハマった人たち、色んな人がいて、前述のとおり自分はガイシに憧れた者ゾーンの人間にあたります。なので、ライブが始まって初恋の白いコートを見て、ぽわ〜となって、ウィネバ(曲名)があって、ウィンジョイ(曲名)を見て、セトリもどうやら憧れのガイシの再現っぽいことに気がついて、そこから急にゾッとしました。なぜ急に?!??!となるんですがいやほんとこれがオタクの面倒臭いところで……。正直、めちゃくちゃ嬉しい気持ちの裏で、俯瞰の自分がずっとぞわぞわして怖がっていた。

 

 

というのも、ライブを数曲見たそのあたりで、今回のライブがわたしにとって明確に比較対象があるライブだと気づいてしまったからです。そして、その対象は「新規ハイの頃のめちゃくちゃ盛り上がっていた頃の自分の感情」になる。めちゃくちゃ怖くないですか?!

これあの一度でも何かのオタクをしたことがある方ならわかると思うんですが、新規ハイってめちゃくちゃ楽しいじゃないですか。最初に見た大きいライブを親だと思うし、ハマったきっかけってオタクの人生に一生つきまとう。だってそれを見て好きになってるんだから!

そして重要な要素として、ステージの人たちの人数は半分になっているのです。揺るがしようのない事実として、あの頃わたしが何回も何回も見たDVDの中にいた人たちは、ごっそりいなくなってる……!しかもだいぶメインどころが……!!(うっ……)
それを見て自分がどういう感情になるのかわからなかったから、一気に怖くなったというわけなのです。「これじゃない」と思っちゃったらどうしようってそわそわしてた。
まあこんなブログを書いていることからお察しのとおり、その心配は少しあたって、大幅に外れていたのですけれども。

 

= = = =

 

なのでここからはライブ中に何を考えたかを、いくつか曲をピックアップしながらだーっと垂れ流していこうと思います!!!オタクの思考はいつもぐるぐると回転していてとりとめがなく8000文字あるので、読み飛ばして最後だけ飛んでもらってもさして支障がないことを明記しておきます。

 

まずセトリ5曲目かな?Voyager(ボイジャー)から。

Voyager

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先程熱く語った白コートには続き(?)がありまして、あれ実は早替えのいちばん上なんですね。下に2枚着てる。白コート剥ぐとそれぞれのメンバーカラーのカラフル衣装になって、それをさらに脱ぐと赤ジャケットに白パンツの通称ナポレオン衣装っていう王子様みたいな格好になる。王子様が歌う曲!!グギギギギ。まずもうそれで爆爆爆沸いてしまってるから始まりの段階でもうゼエハアですよ。

でこの曲はさ〜〜〜ソロパートのパート分けがとにかく神で、新規のわたしはDVD見ながら「この人がこのフレーズを歌うの最高すぎんか…?」とか思いながら歌詞と歌ってる人のことメモって、それでCD聞いて声を覚えたりしてました。

でまあそんな神歌割りも誰かがグループを卒業するとそのパートは別の誰かが引き継ぐわけで、たとえば今の推しは、あの頃土田さんが歌ってた「強い勇気を」を担当するようになってたりします。

自分はずっと長いあいだ土田さんが歌うやさしい「強い勇気を」と、そのあとのつーじの「感じ熱くなれ」のギャップにグッときてたので、ここが聞けなくなるの嫌じゃ嫌じゃ嫌じゃ〜〜!と駄々をこねてた組なんですけれど。今の平松→辻本がリレーでつなぐ「強い勇気を 感じ熱くなれ」をちゃんと見てみて、その勢いと熱を感じるワンフレーズのことを全然嫌いじゃないな〜〜!と思いました。他のパートもそう!勇翔くんの強くてどっしりとした声が引っ張ってく今のVoyagerのこと大事にしない選択肢がない。
今はまだ上書き保存じゃなくて名前をつけて保存してるから1粒で2度美味しいのかもしれないなと感じていて、こうやってちょっとずつ慣れてく過程も覚えていたいな〜と思ったので書き残しています。

 

つぎ!ヤンファイソーレ。

ヤンファイソーレ

ヤンファイソーレ

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今たぶん公式のアンセムって帆を上げろ!なんだけど、ハマった当時の自分は推しが歌ってないにも関わらずボイメンのアンセムってこれだと思ってたし、その頃の印象が鮮烈すぎていまだにこの曲を聴くと「ボイメンだなあ!」と思う〜〜。

この曲もガイシへの憧れと組み合わさるとすごく思い入れがつよくて、このブログでも前書いたのでそのときの文章を引用するんですが

私はボイメンにハマった頃に買ったこのDVDをほんとに飽きるくらい何回も見てて、(略)ヤンファイ・ソーレで急にぐわってペンラが動き出すのと、それ見て感極まってるメンバーの顔がすごいかっこよくて、全然思い入れとか無いのにいつも泣きそうになってた。

ほんとにね、ガイシの、ヤンファイソーレで会場のボルテージが一弾上がってペンライトの動きが怒涛になるのを上から撮った映像、「何をきっかけにボイメンにはまりましたか?」って聞かれたら、答えの1つがこれになると思うくらい、すっっごく、格好良いと思ってた!

で今日Zeppの2階席だったからほんとにたまたま同じようにペンラの波を上から見られたんですけど、ソーレのイントロかかってウリャオイ!のパートになった瞬間に同じようにペンラがぶわって勢い増して動き出したのが見えて、普通に泣いた! わーーーー!って思った、見たかったあれだ!!変わってないんだ!!!ってすごく思った。
あの場所に何割、わたしが当時憧れたファンの先輩方がいらっしゃったのかわからないし、メンバーの数もファンの数も当時と比べたらぜんぜん少ない光景なんだけど、そういうことじゃなかったです。「BOYS AND MENと、BOYS AND MENのことが大好きなファン」っていう世界に憧れて、そこに入ってみたくてボイメンのオタクになったことを明確に思い出しました。泣いたー。

 

つぎは グッジョブ!ムチューマン。

グッジョブムチューマン

グッジョブムチューマン

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また推しが歌ってない曲なんですけど……。これは当時の人気投票の上位5人が歌えるという企画で(二度とやるな)、ガイシではボーカル5人とバックダンサー構成で披露されてました。でその当時の選抜5人のうち3人がもういらっしゃらないので……、今いる6人全員にマイクがあるんですね!!やったぜ!!!

私自身はそこまでの思い入れがある曲じゃないんですが、この曲見ながら隣の平松推しの友達が泣いてて、ライブ後会った辻本推しも泣いたって言ってて、それに対してじーんとしてしまった。その2人は選抜にいなかった組です。当時歌えなかった曲を色んな事情があったにせよ今推しがしっかりと歌ってて、その姿がちゃんと格好良いっていうことがわれわれにとってどれほどの力を持つかっていうのをまざまざと見せつけられた感じがしました。

それと同時に選抜の生き残り2人である田村さんと本田くんがやっぱりめちゃくちゃに格好良くて! ずっと人気No.1で走ってる田村さんのくるくる変わる白目とかふざけ顔、そこから真剣なたたずまいのギャップ、誠っていう弟ユニットから選抜に食い込んだ本田くんの堂々たるソロパート、あれもう「柱」じゃんって思った……! われわれの黄金柱も兄貴分も見えるところにいなくなったんだけど、この人たち柱だ!!!って思いながら「いい男!!」って叫びました。(叫んで良い箇所がある)Zeppでいろんな魂が成仏してたのを目撃したのであのへん夜ひとだまの目撃とか多発してなかったか心配しています。

 

Candor(キャンドー)。

Candor

Candor

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えーーーん(もう泣く)。ボイメン初期の屈指のバラードで、ガイシでもとてもエモいシーンで使われた曲です。ヤンファイソーレのところで「何をきっかけにボイメンにはまりましたか?って聞かれたら1つはこれ」って書いたんですが、もう1つの理由がガイシのCandorです。

また自分語りが止まらないんですが、当時ガイシのDVDを冒頭から見てって、そこまであんま目立ってなかった(すみません)最年少の子がめちゃくちゃ大事なとこでいきなりどえらいソロパート任されて、他の大人のメンバーいっぱい泣いてるのに1人なんかすごくしっかりと、そしてとびきりきれいな声で歌いきってる姿に「この人、何者なんだ……?」と興味がわいたというのがわたしのボイメン道(ロード)の入り口にあります。その謎の人が今の推しです。こわいね。

なのでもうこのライブはじまってガイシの再現ってわかったときから「ヤバイCandorがくる」って思ってて、あとはもういつ成仏するかの問題でしかないと思ってたし、やっぱりイントロで1回黄泉(よみ)を見てまた蘇りました。

 

 

この曲聴きながら思った感情、今文字にして打ったらめちゃくちゃ語弊がある感じになったんですが「この人さえ居ればいいんだな」でした。

いやほんと語弊がすごいのでもうちょっと書くんですが、わたしは長らくリーダーの水野さんのことをボイメンの象徴だと思ってて、でもその人は去年の5月にご卒業されています。で、そのあとも続いているボイメンっていうグループに対して、自分はどの部分を「ボイメン」だと思ってて、なんでまだ「好き」って思えるんだろう、って考えたんですがあんまり結論が出せていなくて。あと今の6人がこれ以上減らないって保証もないから、その6人に思い入れを乗せすぎるのが怖いっていう気持ちもあった。

で今回、相変わらずどえらいソロパートを最高に良い声で歌い上げてる推しの姿を見たらなんかもうややこしいことを考えてる頭がぶん殴られて「ウワー!!この光景が好きだ!!!」ってなんかストーンと思ってしまった……それだけの力があった、推しの歌声には……。

 

もうたぶんどの推しの人にとってもそうなんだけど、ボイメンってつまり「推しがいるグループ」なんだなっていうばかみたいに当たり前のことを改めて実感しました。推しが揺るがずそこにいるから、ゆらゆらしないでボイメンを好きでいていいんだなと、なんか、思わせてもらえた。コロナ期間に家にこもりながらゴチャゴチャ考えたことを、生のパフォーマンスが問答無用でざばーって洗い流してくれる感覚、やっぱりライブには力があるな〜と思いました。来てよかったってこのとき心底で思った! 見られてよかったし、そこにいてくれて、変わったけど変わらない姿を真ん中で見せてくれて、ありがとうございますって思いました。

 

 

= = = =

 

 

……てな感じで本編見て、ガイシの諸々が回収できたね、今のボイメンも好きだねよかったね、見たいものが見られたし懐古もたまにはいいもんだね、で終わったんですけど、いや終わると思ってたんですけど。

このブログの本題はここからになります。(???????)

 

 

 

アンコール1曲目、僕のスマートフォン壊れたら君は僕に会いに来てくれるかな。

 

こ、、これが、、、良かっ、、、た………!!

 

あのーーすごい、あの、ここまで2015年のガイシリバイバルがいかに自分の琴線にふれたか、どういう意味を持つのかを長々と、鬱陶しく書き連ねてきたわけなんですけど、それはなんというか……その……結果的にフリになってしまったわけでして……。

アンコール明けで急に流れたこのイントロ、っていうかこの曲の元音源は歌い出しがボーカルから入るのでイントロ無いんですけど(オタク特有の早口補足)、とにもかくにもライブで初披露でした。つまり新しい曲。昨年末にリリースした最新シングル超FINE!!!のカップリング曲です。ガイシとは何の縁もゆかりもございません。

 

これまでの王子様とか、学ランとか、いかにもグループアイドルって衣装とは違った、イメージカラーをメインにした私服っぽいシャツとかニットの衣装をまとって軽やかに出てきた6人の皆さんがですね、これまた爽やかに、華やかに、楽しそうに、この曲を歌って踊ってくださるわけです。

それがですねとても、あの、魅力的に見えた……!いやおまえいつだってボイメンのこと魅力的に見てるだろと言われるかもしれないんですが、そのなかでも新鮮に魅力がほとばしっててびっくりしたんですよ! 曲終わって隣の平松推し(二度目の登場)に「このグループ、売れるわ」って迫真の顔して言ったし秒で同意してもらえた。「え、何てグループ?」「BOYS AND MENっていうらしいよ」ってミニコントまでした。

 

ボイメンの曲ってとくにコロナ前まではライブでの戦闘力が重視されがちだったので、客席がコールしたり振りコピしたりしづらい曲ってあんまり自分のなかでも好き!ってなりづらかったんですけれども。コロナで客席側に制限があったりとか、メンバーが減ったことで相対的に踊れる・歌えるメンバーの割合が上がったとかそういう色んな理由が複合した結果なのかわからないけど、普通にパフォーマンスで「魅せる」曲がでてきたように思ってます。

ボイメンさんたちは自分たちのダンスや歌をかなり謙遜するんだけれども、10年以上ずっと生歌で歌って踊ってのライブをえらい頻度でやり続けてるボーイズグループなので、基本的に地力がある。

 

加えて、ファン層やメンバーの年齢の変化によって若くてキラキラしたアイドル以外の面を見せてもらえることが増えました。顕著なのが吉原さんだと思ってて、キラキラが足りない!って怒られてた彼が今は先頭に立ってジャジーでファンキーな歌声を生き生きと披露してる。そこに相変わらずキラキラを突き通している平松さんの声が合わさったらもうそれだけで、そんなのって唯一無二です。そんな個性が6人もいたらどうなる? そりゃもう、魅力が……すごいわけですよ……っ。

 

そんでもってさらに言うと、その姿を見られたこと自体がめちゃくちゃ嬉しかった!!
過去の栄光の再現は脳みそ揺さぶられるぐらいにアドレナリン出るし、当時お金も時間もかけたであろう衣装とか演出にはやっぱりそれ相応の力があるんですけど。それだけじゃない、「今」を応援してるファンに向けて、そのとき以上の魅力を見せてもらえたのが本当に、本当ーーーに嬉しくて、幸せで、安心しました。

冒頭に書いた「これじゃないって思っちゃったらどうしよう」っていう不安、おおむねは杞憂に終わって、残りの少し正ーー直な話をすれば、あたりまえだけど当時とは違うので「違うな」って思う部分はありました。過去の記憶は美化されますしね。

 

でもそれを補って余りある未来への期待が最後にぶちこまれて、前を向いて、これから作ってく道が楽しみだな〜と思ってライブを終えられたのがとても、しっかりと、心から、良かったと思いました。

 

 

新規ハイだった頃の自分へ、対戦ありがとうございました。おつかれさまでした!

 

あの頃追いかけた夢に、彼らの手が今度こそ届くように、願わずにはいられないな〜と思ったツアー初日の感想でした。

 

We never give up –もう一度–

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推しグループは現在6人チームです #ボイメン #超FINE!!!

 

今週のお題が「ビフォーアフター」というのを見て、そういえばこのブログで書いている推しグループことBOYS AND MEN略してボイメンさんの現状を最近ご報告してなかったな〜と思って筆をとりました。まずですね現在6人チームです。

ん?そんな感じだっけ?と思われた方、正解です! 自分がハマった頃は13人、このブログを始めた頃は10人だったのですが、色々とございまして人数が半分くらいになりました。いや〜減った減った。

そしてこのほど12月21日に、6人体制となって初めてのシングルが発売しました。


超FINE!!!」という曲です。

前作までは大手レコード会社からの発売だったのですが、今回は自社レーベルからの発売です。楽曲の制作陣も昔からお世話になっている先生方や地元名古屋の皆様、それから高校のマーチングバンド部の皆様が参加したりと、背伸びをしていない、等身大の規模感のCDが発売されたなあと思っています。 

、、、とまあオブラートに包んだ感じで書いてみましたが、応援してるグループがガンガン人数減って今までメジャーだったのがインディーズでCD出すって、最初にその情報を見たときに正〜〜〜〜直なことを言えばオタクも「大丈夫…なのか…?」と心配しました。色々あったから……いやほんと、色々あったからさあ……!

しかしそんなこんなを踏まえて新曲「超FINE!!!」を聴いてみると、なかなかその……味が…… 強めの味がしましてですね……。だからちょっとその話もしようかと思いまして。

 

===

 

全体歌詞はなんかまたどっかにアップされたら貼るんですが、まず冒頭で

めくった次のページ 相当やんちゃすぎても動じない


ってサラっと歌ってるんですが、まずここの味がバカみたいに濃い。

めくった次のページ♫ って言ってますが近年の彼ら、ページをめくればコロナでアリーナツアーが中止になり、またページをめくればコロナで海外仕事がことごとく流れ(ラスベガス行く予定だったらしい)、さらにめくるとメンバーが脱退し、次のページでリーダーやエースが脱退し、ファンの立場ですら相当メンタルぼこぼこになっていたのです。そんな「やんちゃすぎた」様々な事件をたったひとこと「動じないよ」って微笑んでくれてしまっている……。メンタルバケモンかよ!!!!と思えば、続けてこうです。

息を吸って吐くように 俺ら 夢を追うプロフェッショナル


メンタルバケモンと書いて「プロフェッショナル」と読むんだあ……(わぁ……)
プロなのでそんな状況でも夢を追い続けてくれたっていうのです。
息を吸って吐くようにその身に染み付けたプロ根性で、剛速の逆風をなんでもないように見せてくれるアイドル。それが今の推しグループです。


曲調とかもですね、今までだとオラオラどけどけ行くぞ行くぞ遅れんな弱音吐くなとにかくやるしかねえ!!って感じ(※個人の感想です)だったんですが、かなり爽やか〜で、やわらか〜くなりました。個人的にこれはすごく正当進化だと思っています。

単純にメンバー比の話、誰が見たって以前と比べればオラどけ成分が少なくなっているので。私はオラどけなボイメンを好きになって、それを見ながら好きを深めてきたので寂しいし、全然違うグループになったなあと感じているのですが、そりゃそうなのです。メンバーが変わっても同じグループでいられるほど、1人1人の色の薄いグループではなかったんだから!

そのうえで、残ったメンバーと、今のグループそのものが持ち得ている稀有な成分をぐわっと音楽に溶かして歌っているのがこの曲だと思っています。

しわくっちゃーになっても ずっとずっとバカやろう!

とか

理由なんていらない この先も お揃いの記憶を一緒に刻もうよ

とか。

夢を見続けて、それを言葉で語ることができる強さは、たくさんの叶わなかった約束を経て一層キラキラとして見えています。つらいときに笑えたり、あやふやな絆みたいなものを真っ向から信じられるたくましさとプライドは、以前よりもずっと眩しいです。
いくつかの武器を一旦鞘に収めて、傷を抱えた優しい明るさに自覚的になった新しい楽曲は、今残っている6人が持つ根っからの魅力をなみなみと湛えているみたいに感じます。それは私が今のボイメンを見続ける目的になっているし、これから誰かが彼らを見つける理由にもなり得ると思っているのです。

選ぶはキミシダイデス 


って、他者に向かってはわざわざ言い聞かせて選択を尊重しながら、それでも続けることを選んだ6人のことを、改めてありがたいなあ、格好良いな〜と思うのでした。

 

===

 

ということで推しグループは現在6人チームになって、相変わらずオタクを巻き込んでワイワイと、軽やかに、のしのし名古屋と全国を走っていらっしゃいます。

発売日以降サブスクとかでも聴けるようになるらしいので、そんな波乱万丈な強くてしぶとくて格好良い6人組の再出発の一曲を、ぜひ一度聴いてみてもらえたら嬉しいです。

カップリングの三重(みえ)ソングも楽しいよ!

 

 

 

 

鳥肌20回は鳥でいうと何羽分なのかを調べる

 

WOWOWで放送中の『加藤和樹のミュージックバー「エンタス」』、皆さんご覧になってますか?

今週6/17(金)に放送予定の第3回では、ボイメンのリアル同級生コンビである平松さんと吉原さんが名曲「闇が広がる」を歌われるということで、界隈では大変な期待と注目を集めています。

 

さてこの番組には公式Twitterが存在していて、予告や出演者の紹介などを日々アップしてくださっているのですが、本日そこで興味深い発言を目にしました。

ボイメンのおふたりのコメント動画です。

〜前略〜

吉原「ミュージカルを歌っているマスター加藤(和樹)さんが Jポップの曲を歌ったらどうなるのか?」

平松「これすごかったんです」

吉原「すごいんですよ ホントだぞ?」

平松「鳥肌20回立ったんですから 

吉原「20回」

吉原「鳥でいうと何羽分やろ?

 

 

鳥でいうと何羽分やろ。 

 

 

 

鳥肌20回について 

 

――鳥肌20回が鳥何羽分なのか。

それを知るにはまず「鳥肌20回」のボリュームを知る必要があります。

 

Wikipediaによれば、鳥肌というのは寒いときや強い衝撃を受けたときなど、交感神経が興奮・緊張したときに人間の皮膚にできる細かい突起のこと*1です。

人間の皮膚の面積についてネットで調べてみると、「化学物質リスク管理研究センター」さんのサイトに体表面積の資料*2がありました。それによると、 日本人成人男性の体表面積の平均は1.69平方メートルとのこと。しかしながら、 皆さんご存知のとおり鳥肌は顔や手には立たない(目立たない)ので、それも考慮に入れた方が良いでしょう。

 

体の部分ごとの広さが載っている資料を探してみたところ、「日本人の体表面積 に関する研究*3」という研究が見つかりました。部位別の体表面積が示されているので、こちらを参考にします。

一般的に鳥肌が出現しないであろう頭部、耳、手(手首より先)、足(足首より先)を除いた分の面積を合計すると、1.3543平方メートル。「鳥肌20回立った」ことから20を掛け算すると27.09平方メートルになります。つまり、成人男性が素晴らしい歌声を聴いたときに出現する鳥肌は、おおよそ27.09平方メートル程度であることが導き出せました! 部屋でいうと16畳くらいですね。

 

 

鳥について


次に鳥についてです。

ここで重要になってくるのが「何鳥なのか」という点。例えばスズメとダチョウでは体表面積が全く異なるので、「何羽分」の換算に大きな影響が出てしまいます。

 

鳥肌……英訳するとgoose bumpsになりガチョウであることが明白なのですが、ここでは「日本人にとって最も一般的な鶏皮が何か」という観点を重視して「ニワトリ」と仮定することにします。

鳥肌が別名「チキン肌」と呼ばれることも仮説を補足する材料になるでしょう。

 

検索ボックスに「ニワトリ 体表面積」と入力して調べたところ、「鶏の体表面積に関する研究*4」という資料が見つかります。この研究では 一般的なニワトリ(白色レグホン種及びロードアイランドレッド種)の体表面積について調査が行われていて、結果は平均2177.2平方センチメートルと示されていました。

これで、鳥1羽=2177.2平方センチメートル≒0.22平方メートルの肌を持っていることがわかったことになります。

 

 

鳥肌20回分は鳥何羽分なのか

 

ここまでくればもう一息です!

 

これまでの調査から、成人男性の鳥肌20回分を27.09平方メートル、鳥1羽を0.22平方メートルとおいて計算してみます。

27.09 ÷ 0.22 = 123.136364

……もうおわかりですね。

あらためて冒頭の疑問と共に結論を確認しましょう。

平松「鳥肌20回立ったんですから」

吉原「鳥でいうと何羽分やろ」

 

 

こたえは、123羽分です。

 

 

 

 

「エンタス」を見よう


鳥と人間の表面積について考えるきっかけをくれた奇跡の番組『加藤和樹のミュージックバー「エンタス」』は、WOWOWで見ることができます。

WOWOWと聞いて「アンテナが必要…?」「テレビの契約はよくわからない…」など自宅のテレビでは見られないというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、違うんです! この番組、WOWOWオンデマンドに対応しているため、NetFlixAmazon Primeのように、月額課金をすればスマホタブレットで視聴が可能です!


しかも信じられないことに初月無料。実質どころか実際タダで、123羽分の鳥肌が立つと評判の歌声や楽しいトーク、ミュージカルの名曲が聞けるのは大変驚きです。


ちなみに、人間が1回鳥肌を立てた場合、鳥に換算すると約6.15羽分になります。自分は何回鳥肌を立てるのか、そしてそれは何羽分なのか、計算してみるのも楽しいかもしれませんね。

今週金曜はぜひWOWOWで、ニワトリもびっくりの上質な歌声を堪能してみてはいかがでしょうか?