yocoshicaのブログ

yocoshicaのブログ

推しグループの初ナゴヤドームライブまでをなぜか毎日カウントダウンしているブログでした

ボイメンの新曲MVが良かったので幻想ポエムを書く

こんにちはそれともこんばんは!もしくはおはようございます!ご無沙汰しております〜〜〜〜3ヶ月くらいぶりのブログです。ナゴド終わったら他界する気だよね??と友達各位から訊かれまくっておりましたが、なんとまだ元気にオタクをやっております。

さてさてナゴヤドーム後、推しは東海テレビの情報番組レギュラーやNHKハート展への出展が決まり、そのほかのメンバーもドラマ、バラエティ、教養番組とご活躍の場を広げていらっしゃるこの頃です。


そんな広がったお仕事の1つに、関西テレビで4月25日(明日やんか!)から始まるミナミの帝王 zero」というドラマがありまして、主役が我らがゆーちゃむこと小林豊さん。その他にもボイメンから6名のメンバーが出演していて、さらに主題歌まで担当されています。それが「頭の中のフィルム」という曲で、楽曲提供は10-FEETのTAKUMAさんです。



で、そのミュージックビデオがですね、本日公開されまして。
見たんですけど。これがとてもね〜〜、良かった!と思って、感想がツイートで収まらないな〜て感じだったので久しぶりにブログを書いています。
MVの監督は品川庄司品川ヒロシさんとのことで、また予想もしてなかったところとのコラボが実現したなという感じなのですが。


とりあえず一度見てほしい!何はともあれ!



MVの概要としては、ボイメンオタクをやってると非常にデジャヴを感じるヤンキー構文(学ラン全力疾走、バット持った敵と決闘、夕日と河原、すぐ敵に捕まる小林豊)全開のショートムービーになっているのですが、何がそんなに良いと思った……というか、新鮮だったかというと、そのストーリー展開です。

ボイメン扮するヤンキー集団が、捕まった仲間を助けようと多勢相手に乱闘を始めるまでが曲の前半。そして続く後半では、メンバーがその喧嘩に「負ける」様がはっきり描かれています。地に倒れるボイメン。ここがね〜〜、とても良いなあと思った!




ヤンキーは勝つものだと思っていた


今までメンバー総出演の舞台「ホワイト☆タイツ」やインディーズ曲「変わらないstory」のMV等で、数々のヤンキー乱闘シーンを演じてきたドンパチ映像御用達集団ことボイメンですが、リーダーである勝さんのいる「主役側」のチームが喧嘩で負けた描写ってあんまり無かったと思うのです。
変わらないstoryなんか特に、明確な勝ち描写は無かったものの、そ、それ以上やったら死ぬで、、てなるくらい相手のことボコボコにしてたし…キレた顔の勝さんのおっかなさ、夢に出る。



そんなオラオラ最強を体現していたこれまでのボイメンが描くヤンキーの喧嘩っていうのは「規模の小さい集団が、大きな勢力に立ち向かって勝つ」っていう理想を主軸にしていて、それはそのまま名古屋から全国へと殴り込みをかけたボイメンの描く夢とリンクする夢物語でもありました。地方馬がダービーを制すってやつ。痺れるね!

それが今作ではもう圧倒的に負ける!つーじーは捕まって昇竜拳キメられてるし勇翔くんはあの綺麗な顔面にガツガツ拳入れられまくるし、タムさんなんか鳩尾に膝蹴りされてて、推しはなんか痛そうに転がっている。喧嘩慣れ…してないんだな…!というのが画面から伝わってくる…頑張れ…頑張れ…!
その点、勝さんが崩れ落ちるとこの脳震盪起こしてるんだな、、、っていうリアリティよ。だってそうじゃないと水野勝は膝をつかないからね。わかる。



無慈悲な現実と、それでも折れない理想


この、主人公側がボコボコにされる描写によってカタルシスを生むっていうやり方はそのまんま同監督の映画「ドロップ」で使われてるんだけども、映画だとまだ、倒れ込みはしても象徴的に敵方の旗が堕ちる描写が挟まってた(と思う)(たぶん…)のに対して、このMVではご丁寧に勝者がピンピンして去ってくカットまでついていて、地に伏したメンバーが一矢報いたとかいうような慈悲が一切ない


でもただ負けただけでは後味の悪い悲劇になってしまうので、このボイメンの物語がどういう形で終幕へ向かうのかというと、負けた彼らはお互いに肩を貸し合って自力で立ち上がるのです。誰の助けも何の手当もなく自力で。仲間を取り返せたということが唯一彼らの得たもので、それだけを持って帰るところでストーリーは終わる。


さてさてここからだいぶ気持ちの悪いポエムが加速するのですが、このMVを見てからふと現実に目を向けたとき、我々ファンは何度も彼らのそういう姿を見ているな〜ということを思い出します。
例えばYAMATO☆Dancingのリリース週最終日、レコ大で最優秀新人賞を逃したとき、追いかけていた紅白の夢が叶わなかったとき。挑んだ勝負に勝てなかったことは何度もあって、でもそのたびに真っ先に立ち上がって、何でもないような元気さで、次に向かって歩き出す姿を見せてくれるのはメンバーだったな〜と思う。


これは2017年の紅白リストに名前がなかった日の公式ツイート。




ボイメンが体現する「負けて立ち上がる」姿の美学


言うまでもなくこのMVは「ドロップ」が下地としてあって、監督である品川さんがどういう想いでボイメンにこの演出をあてられたのかなんてのは想像することもできないのですが、過去にいしわたり淳治さんが「格好悪くても笑われても 男なら自分の答えを最後まで信じ続けんだよ」ってフレーズを、前山田健一さんが「踏みにじられても 全然立ち上がる」って歌詞をくださったように、売れっ子映像監督である品川さんにこうやって「負けてボロボロになっても立ち上がって笑える」ストーリーを用意してもらえることが、結成10年目を迎える今のボイメンから滲み出ている、等身大の格好良さなのかな〜と思ったりします。


巨大な敵に立ち向かって打ち負かす神話のような夢物語ではなくて、勝てない相手に挑む勇気とか、負けても笑えるしなやかな強靭さは、今のボイメンが演じるからこその説得力があるし、羽交い締めにされながらも必死で手を伸ばしてもがく本田くんの姿は、実際の彼らがずっと見せてくれてきた姿勢でもあるので、見ていて心に響くな〜と、思う。




加えて、これは品川さんの範疇というよりはボイメン側の用意した装置なのかなと思うし、ポエムを書きがちなオタクが見る都合の良い妄想だというのは強めに前置きしたうえで、冒頭に街を走ってくときに乗ってるカラフルな自転車が金色と、赤色と、黄緑と、あともう1台、わざわざタムさんの青色じゃなくて別の色に見えることとか。まさるさんの着てるシャツがゴールドじゃないのとか、映像のなかにある少しの不整合から感じる「もう1人」の存在は、不在の間にもっとグループをデカくして待つっていうメンバーの言葉にも通じて、今ではなくてこの先にある可能性と、曲が持つ「仲間」や「友情」っていうメッセージへの、グループとしてのアンサーを感じたりもするのでした。



ということでボイメンの新曲「頭の中のフィルム」は、5月29日に発売予定です!!書きたいことが終わった途端に突如として宣伝を捻じ込んでいくスタイル!!

今回も全国各地でリリースイベント(ミニライブと握手会)が開催されていたり、なんかフェスとかにも出たりするようなので、お近くの現場がもしあれば、行け行けドンドン全力歓迎でお迎えする所存です。今なら初めてのバンドサウンドにノリ方がわからず戸惑うボイメンファミリーの姿も見られるぞ。


最後にもう1回貼っとこう、BOYS AND MENの新曲「頭の中のフィルム」のMVです。幻想ポエムにお付き合いいただき、ありがとうございました!