yocoshicaのブログ

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推しグループの初ナゴヤドームライブまでをなぜか毎日カウントダウンしているブログでした

モノローグMVの好きなとこ10こ言う


タイトル通りの記事です!!

1ヶ月前に平松賢人作品展『Y』にて突如として公開されたミュージックビデオ。撮影したのは当ブログの推し人間ことボイメン平松賢人さんです。

作品展は盛況のうちに終了し、MV動画もYoutubeにアップロードされました。ありがたや〜〜!

本記事は1ヶ月経ってようやく正気で見られるようになってきたこのMVについて、好きなところをだらだらと挙げていくだけのブログです。よろしくお願いします!

※記事内にはわかりやすさを重視して引用の要件を満たしながらスクリーンショットを掲載していますが、全編見てこその映像作品なのでぜひYoutubeで動画をご覧ください!

 

1.キャスティング

ひとつめ、まず、キャスティングから!

そもそもめちゃくちゃ大事なことを言い逃してたんですがこの曲はボイメンの緑色担当・吉原雅斗さんのソロ曲でして、もちろん映像内にも吉原さんが登場しています。

モノローグ

モノローグ

(ジャケ写も平松さん撮影です。多才!)

それに加えて、撮影当時卒業が決まっていたボイメン(4月現在では「元・ボイメン」)の勇翔さんが俳優として登場していて、なんと外部からもヒロインとして江嶋綾恵梨さんがキャスティングされています。ほ、、本格的な、恋愛ものの、MVだ!!すごい!大人が動いている!!!というか平松さんがすっかり大人の作家…なんだ……!!

追加で言うと作品展が名古屋のソニーストアさんで開催されたので、SONYさんの機材を使って4Kで撮影されています。ガチだ……。

 

2.オレンジの記憶


そんなガチ機材で撮影された映像はもちろん全体的に美しいんですが、なかでもシーンごとに変わる画面の色が印象的だな〜と初見のときに思いました。

MVの前半は、おそらく曲の主人公の目線で、勇翔さんが演じる恋人との日常が映し出されるんですが。

この、柔らかい部屋の照明とか、ロウソクの炎、キャラメルポップコーン。それらがぜんぶ暖色のオレンジ色に包まれていて、主人公にとってのあたたかい記憶なんだろうな〜というのが視覚で伝わってくるところ!

セピアほど色褪せてなくて現実ほど鮮やかでもない夕焼け色からにじみ出る、体温くらいの温度感が、じんわりと涙腺にくるのです。

 

3.記憶を燃やす花火


そういう「愛しさの象徴」みたいだった想い出のオレンジ色が、MVの後半では花火の炎として弾けて燃えていくという趣向になっておりまして、、

うう、、火を点けた途端に終わりまでのカウントダウンが始まる花火、その光が暗い夜のなかに灯っている光景……というのが、過去形で愛を語る歌詞と重なって、映像が美しいことにも後押しされてお腹を重ために殴られたみたいにぐうう…となります。

またこの花火のシーンの江嶋さんがすごく可愛くて! だからこそ、燃え尽きる瞬間を見つめるときのギャップのある表情が、このモノローグっていう曲を歌うときの吉原さんを彷彿ともさせて、何重にも感情が揺さぶられることになる!

 

4.重なる横顔


……そうなんです、江嶋さん、とても綺麗な女性なんですが、このMVのなかで見るとなぜか吉原さんと重なって見えるときがあります。

なんでだろう…?て考えたら、おふたりとも横顔が印象的で、伏し目がちな表情もあいまって重なって見えるのかな〜と。吉原さんは184センチあるでっかい男性なんですが、MVのなかではメイクもあって中性的にも見えて、主人公の代弁者としての存在感があります。

キャストが男性2人、女性1人の構図なのに、5分の映像のなかでストーリーが混線せずに頭に入ってくるのは、勇翔さんと吉原さんが全く違う男性像を表現してるからなのかなあと思います。役者も構成も上手いんだ!


5.シーンの切り替わり


構成の話が出たので続けるんですが、このMV、じっくり見ると結構シーンの切り替えが激しいです。で、その切り替えが美しい……!

とくにサビ前の音の盛り上がりに合わせて映像が華やぐのが良くて……。 行儀が悪いオタクはYouTubeを0.25倍速にして見てしまい、それでも1フレームずつ全部がきれいで……。

は〜〜きれい。
(余談ですがこのブログ書くにあたってめちゃくちゃコマ送りで見たんですが、吉原さんが本当にどこで止めても全部美しくて驚愕しました)

雪・夜・都会……の無彩色な現実から花火のシーンに移るときに、紫とかピンクとかの夢みたいな色が混ざってくるこの演出力、しびれますな〜〜〜!

展示のときはばかでかインチの4Kブラビアでこの映像が流れてたので、全身で色の波を浴びられたのも得難い経験でした。SONY様ありがとうございます……!

 

6.雪の使い方


シーンの切り替えといえば1サビ前のこの、雪が舞って入れ替わるところも大変美しくてですね…。

なんか撮影の日に雪が降ったのは偶然で、たまたま東京に大雪が降った日だったのでこの映像になったらしいんですけど、それにしては雪が効果的すぎる。

ラストシーンも、雪の積もった傘が夜の道路に主人公を白く浮かび上がらせるフレームとして機能してて、これが偶然だとしたら天気の神様に愛されているな〜と思います。愛されてるんだろうな…。


7.逆光で欠ける輪郭


天候は偶然だったにしても光の入れ方は意図的だろう!ということでそっちの好きシーンも。

卒業展示の写真の方にも印象的な太陽フレアの写真があったんですけど、平松さんの撮る強い逆光の画には印象に残るものがいくつもありまして。

これはもしかしたら長年スポットライトの中で暮らしてきた人の視点なのかもしれないな〜と思うんですが、目の眩むような光が記憶に色濃く焼き付くことを、実感としてたくさん体験してきた人の撮る映像だと思うとちょっと合点がいくというか。

そのうえで、光と共に視覚に収まったとき、光に輪郭が溶けたとしても彼らならその強い光源に負けないという被写体への信頼感も感じたりもします。ペンライトとかステージの照明が表す、願いとか憧憬とかそういう強い感情を、画面としてコントロールできるカメラマンは強いなー!と思うわけです。

 

8.夜のバリエーション


光を自在に扱ったかと思えば闇の描き方もなんというかこうセクシーでして!

歌詞の最初と最後に「眠る」という言葉が出てくるので、時間帯はなんとなく夜なんだろうな〜という気持ちで聴いていた曲なんですが、MVにはいろんな見せ方の「夜」が出てきます。

濡れた地面に反射する信号の生々しい光とか、ダイナミックなビルの夜景、音が吸い込まれそうな雪道。勇翔さんの出てくるシーンもアフター5から始まって夜の時間帯の出来事を描いているように見えるし、花火ももちろん夜の出来事でしょう!

色や構図の見せ方も色々なのに、夜のもつ静けさや終わりをはらんでいる感じが保たれ続けているのがすごいなと思っており……。それでいて、闇の深さではなくて闇に灯る光の方に目が行くのが撮影者としての曲の解釈だったりするのかなあと思ったりしました。うーん、好きだ…!


9.幸せの描き方


曲の解釈の話が出たので続けます!
平松さんの制作物を見ていて、幸せを描くことに恐れがないよな〜といつも思います。

自分のなかの、きれいなもの、幸せなもの、愛しいものを表現して人に見せるって勇気がいることだと思っていて、このノローグという苦しい、切ない、狂おしいような楽曲を聴いて、こんなにも幸せの分量の多いMVができあがるのが、平松さんという映像作家さんの個性なんじゃないかなあと思っています。

心の内側で大事にしている感情や、柔らかい記憶であるほど、写真や映像みたいに目に見えるものとして出力するのは怖さを伴うと自分は感じるので。

なので、「もう全部嫌いになれたら どんなにいいでしょう」とまで歌われる関係性の真ん中に、正面からの笑顔や、飾りのないショートケーキを2つぽつんと置いてしまえる感じ。これはもう自分には絶対に、逆立ちしてもできない素直な幸せの表現だからこそ憧れるのです!

人と比べたり評価できるものになってしまうのを怖がらず、自分の価値観が誰かの批評にさらされることを受け入れられる強さが、表現者として格好良いな〜と思っています。

 

10.別れへの向き合い方


ラストなってしまった!もう?! あっというますぎる!

最後にこのMVが、勇翔さんという盟友の卒業展示で公開されたということについて、少し視点を飛ばしてみることも許されたいな〜と思って書いてみます。

このモノローグという曲は、『「好き」だなんて言えないほど「愛してた」』という歌詞から読み取れるように、大事な人と一緒にいられないこと・別れを扱っている楽曲だと解釈しています。

MV内に象徴的に出てくる花瓶が倒れるシーン、自分が見た感想なので実際がどうかわからないんですけど、この花瓶に刺さってるのってドライフラワーなのかなと初見では思っていて、なのに倒れたときに水がこぼれるのは、乾いた関係に水をやっていたことの比喩なのかなあと考えていました。

ただもうひとつ、それよりも自分に響いたことがあって、それは倒れたグラスが割れないこと。歌詞のなかの2人はおそらく戻ることのない関係性なので、意味合い的には粉々に割れても良いと思うんですけど。グラスが倒れて外に流れ出す水の動きは別れが破壊ではなくて状態変化のひとつとして描かれているようにも見えて、わずかな希望を見出すことすらできるその描写に、悲しみを抱えながら、それでも救われるな〜と思いながら見ていました。

 

前項の幸せの描写の話にも通じるんですが、この歌詞、この曲、あの歌い方から、ほのかな明るさを内包した映像が仕上がってきたことが、個人的にはMVを見たときのいちばんの驚きで、好きだな〜と思うポイントでした。

 

 

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おわりに


以上!駆け足で10こずららら〜〜と述べてきましたが、実際動画をみると人それぞれ、まだまだいろんな感想が溢れてくると思うので、ぜひYoutubeでMVを見て、曲の魅力と映像の威力を浴びてもらえたらと!思います!

とくにこのブログは完全に平松推しの視点なので、吉原推しさんの見た感想とかもめちゃ聞きたい……論文お待ちしております……。

ライブだと次モノローグ確定チャンスは5/8のSHAKE東京かな? 5/19には名古屋で平松さん吉原さんのツーマンライブもあります。

MVとはまた違う生歌唱を浴びたりして味がしなくなるまでひとさまのソロ曲を噛みしめていければと思っておりますので、奇特なお仲間の方がもしいらっしゃったら、引き続きお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます!

 

 

 

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記事内のスクリーンショット引用元:吉原雅斗-「モノローグ」Music Video - YouTube